彼は人材派遣をやめさせられて家族を持って必死で生きていこうとしていた。彼は失望のどん底にたたき落とされたが家族がいると言うその事で立ち直れるかもしれないと思っていた。もし彼等がいなかったら自暴自棄になっていたかも分からない。落ちるだけ落ちて今頃ホームレスになっているかもしれないと思った。家族の力は大きい。本当にありがたい物である。感謝しなければならない。私は明日から始まる力仕事に向けて英気を養う為に今日は少し早く眠る事した。今日も眠って明日も眠る。それは彼が若い頃に読んだ男おいどんの名台詞である。彼はその日夢を久しぶりに見た。それは家族と笑顔でヒッチハイクをしている風景だった。場所は田舎の不老山である事は彼は認識していた。そしてそれが夢である事も。彼は翌日朝早く起きた。妻は台所に立って弁当を作っている。玉子焼きの香ばしい香りが鼻についた。おはようと言うと妻はお早うございますと言って返事を返した。今日から頑張るぞ。`